TECH CAMP(テックキャンプ)は、「実践的な教育コンテンツ」と「徹底したサポート体制」で未経験から10週間でITエンジニアになれる教育プログラムを提供している会社です。
文字通りIT技術未経験の人を育成して転職までをサポートしてくれる会社で、条件はありますが転職できなければ全額返金までの保証のあるサービスであることから評判になっています。
ここでは、TECHCAMPの特徴や、メリット・デメリットなどについて紹介します。
どんな人にむいているサービスなのか?
TECH CAMPは、「未経験から10週間でITエンジニアへ」がコピーになっているぐらいなので、IT分野に転職したいがスキルがないという人には、最適のサービスだと思います。
カリキュラムの内容についてもただ単にプログラミングができるようになるだけでなく、Webサービスを提供するために必要なアプリケーションの設定や、プログラミングをする場合に一般に利用するソフトの利用方法についても教えてもらえるので、しっかりしたスキルを身に着けたい人にはよいサービスです。
TECH CAMPを利用するメリットは
TECHCAMPを利用するメリットは、なんといっても未経験からIT企業への転職ができることでしょう。もちろんそれだけでなく必要な知識がきちんと得られることが大きなメリットです。
独学でも必要な知識を得ることはできますが、そもそも何が必要な知識なのかを知らなければ、結局回り道をすることになってしまいます。また独学するなら書籍やYouTubeなどの動画から知識を得ることになるでしょうが、わからないところがあっても聞くことができません。
TECH CAMPは、徹底したサポート体制を売り文句にしているぐらいですからサポートは充実していますし、カリキュラムも未経験の人が安心して取り組めるものになっていますので、挫折しない環境を提供しています。
またTECH CAMPでは、オンライン、オフラインの両方のスクール形式を提供しているので、地方の人であればオンラインで学ぶこともできます。ただ転職先は、主に東京を紹介されることになるので地方での転職を希望する人には適さないですが、東京で転職したい人にとっては、転職活動がしやすくなると思います。
一般的にはソフトウェアで作成する場合はひとりで作成することはあまりないので、自分がたずさわったソフトでもどんな機能があるのかわからなかったり、自分でつくったという充実感が得られないことがよくあります。
TECH CAMPでは、自分でソフトウェアの作成から提供までをひととおり体験できるのでスキルアップができ、自分の実績になるのと同時に達成感も得られます。
TECHCAMPで受講できるプログラミング言語はRubyになります。Rubyは日本で生まれた言語で生みの親でもあるまつもとゆきひろさんがTECH CAMPの学習カリキュラムの監修を行っています。Rubyのことを最もよく知る人ですのでRubyの機能を活かせるスキルを身につけることができると思います。
TECH CAMPを利用するデメリットは
TECH CAMPの口コミをみると価格が高いという評価が多くみられます。
- 短期集中のケース:657,800円(10週間)
- 夜間・休日スタイルのケース:877,800円(半年)
※上記は税込み価格です。
カリキュラムが違うので正しい比較とはいえませんが、TechAcademyで提供しているRubyによるWebアプリケーションのコースで最も高額な16週間のプランで339,900円ですので、こちらと比較するとかなり高額であるといえます。
単純に金額だけを比較すれば確かに高額ですが、各講座で必要とする時間数はTECHCAMPが600時間、TechAcademyが約200時間となっています。
1時間あたりの金額に換算すると、TECHCAMPの高額の場合の半年で877,800円の場合で1,463円、TechAcademyの場合で1,699.5円になるのでむしろ安いくらいです。
金額的なところはそれほど高いわけではないといえますが、時間的にはかなりタイトなスケジュールになります。10週で600時間ですので1週間に60時間を確保しなければいけません。1日8時間以上2カ月半続ける計算になります。
夜間・休日スタイルの場合は半年ですので、24週と考えると1週25時間ですから1日3時間以上を半年間毎日の計算です。
プログラミング未経験からのカリキュラムなので仕方ないのかもしれないですが、なかなか覚悟のいるカリキュラムだと思います。
TECH CAMPでは卒業したあとはコンテンツが1年しか見ることができないのも口コミでは不満な点として挙げられています。
1年しか見ることができないと考えると不満に思えるかもしれないですが、卒業して1年後なのですから十分な期間を与えられていると思います。
長期間利用できた方がメリットが多いように思えますが、いつでも見れると思うと意外に見ないものです。期限があることで頻繁に見るようになり身につきやすいとも考えられます。
サイトの利用を無期限にすればその分卒業した人のサイト維持費もかかることになるので、結局はその費用が受講料に上乗せされることになってしまいます。
そう考えれば、卒業して1年の利用になっているのも決してデメリットとは言えないと思います。
TECH CAMPではWebアプリが作れるようになるまでのスキルはつけることができるので、HTML、CSSなどは学ぶことはできますが、いわゆるプログラミング言語はRubyがメインでそのほかの言語は学ぶことができません。
もしRubyと言われてもどんな言語なのかよくわからない人は、以下の本がおすすめです。
プログラミングの経験がある人には物足りないですが、とても分かりやすく書かれているので抵抗なく読めると思います。
JavaはWebに限らず世界中の多くアプリで利用されており、PHPはブログをはじめとするWebアプリでは数多く利用されていますが、TECH CAMPでは提供していないのでもしこれらを学びたいのであれば他にプログラミングスクールを選ぶ必要があります。
Ruby言語についても、世界的な傾向からすると少し人気が下降気味になっているところも気になるところではあります。
日本ではまだまだ利用率が高く、下降気味といっても当面は問題がないのでそれほど気にすることはないと思います。Ruby言語そのものはプログラミング言語特有の独特な仕様は少ないといわれていますので、最初に学ぶ言語としてもよいですし、のちのち別の言語を学ぶ場合の基礎的知識をつけるためにもよい言語といえるでしょう。
私がTECH CAMPを利用するなら
私は、プログラミング経験が少しあるので、経験者からみると価格はTECHCAMPは少し高いかなという印象です。ここでスキルをつけたとしても、私の年齢では転職の保証の対象にもならないで積極的には利用しようとは思いませんが、プログラミング初心者の方が現場で即戦力になるにはこれぐらいの費用が必要と言われても納得です。
Rubyの開発者であるまつもとゆきひろさんがカリキュラムの監修をしているというのはアピールとしては大きく、どんなカリキュラムなのかは興味がありますが、価格的にも必要となる時間的にも私には少しきびしいです。
もし私がまだ若くて転職をしたいとした場合でも、この価格とカリキュラムは不安になるかなと思います。
これだけやらないと一人前にはならないというのもそのとおりだと思うのですが、不安を払拭するためにも無料カウンセリングで自分にもできそうかどうか確認してみたほうがいいかと思います。
TECH CAMPは、経済産業省の第四次産業革命スキル習得認定講座でありさらに厚生労働省の指定講座になっており、専門実践教育訓練給付制度の対象となっています。
そのため一定の条件を満たすことで受講料の最大70%が給付金として支給されます。
給付金の詳しい内容を知りたければこちらを参考にしてください。
この給付金を活用すれば金額面の壁はなんとかなりそうです。あとはこのプログラムを完了できるかどうかが大きいと思います。
まとめ
未経験からIT業界への転職ができるTECH CAMPについて紹介しました。
カリキュラムはRubyの開発者が監修しているものですから十分なものだと言えるでしょうし、必要時間数から考えると完遂すればそれだけで大きな自信と財産になると思います。
決して安くない価格とかなりの必要時間数なのでしきいが高く感じますが、価格の分サポートも充実していますのでこれをやりきれば、一人前のレベルにはなれると思います。
もし受講してみて無理そうであれば、学習を開始して14日間以内であれば全額返金してもらうこともできるので、実際にやってみて思ったのと違うといった場合でも安心です。やる気があれば受けてみましょう。
Rubyだけでカリキュラムを作っており、カリキュラムに力を入れているところも非常に好感が持てるので本気で短期間でスキルを身に着けて転職したい人にはよいサービスだと思います。
ただ、50代であれば全くの初心者がTECH CAMPでスキルをつけて転職というのは少しむずかしいかなと思います。すでにそれなりのスキルをもっている人がTECH CAMPで学ぶことでRubyのスキルを身に着けて、GeeklyのようなIT専門の転職エージェントを利用する方が近道かもしれません。
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