クリエイティブな活動をする上で、アイデアや情報の取得は欠かせません。しかし、思い描いたアイデアがなかなか浮かんでこないというのが現実です。
そこで、最近注目を集めているChatGPTや他の対話型AIを活用する際に重要な要素があります。それが「プロンプト」です。
この記事では、プロンプトの定義や特徴から始めて、具体的な作成方法や販売方法について詳しく解説します。AIプロンプトを通じて、あなたのスキルを活かして収益を上げる方法について学んでいきましょう。
プロンプトの定義と特徴
プロンプトという言葉は、最近初めて聞く人もいるかもしれませんが、コンピュータを使う人にとっては古くから使われてきた言葉です。コンピュータやシステムが入力待ち状態になっているときに表示されるものを指します。
AIにおけるプロンプトとは、AIに対して創作活動や思考を促す指示のことです。例えば、「プロンプトとは何か教えて」という指示がプロンプトとなります。
AIは膨大な学習とデータ解析が行われており、適切なプロンプトを与えると豊富な情報や多様な視点を提供してくれます。
AIを活用することで以下のようなメリットがあります。
- アイデアが行き詰ったときの対策
- 検討時間の節約やスピーディなアウトプットの実現
ただし、AIが返答する情報は必ずしも正しい情報とは限りません。中学生が習うレベルの簡単な計算でも、間違った結果を返すこともあります。
適切な情報を得るためには、適切なプロンプトを入力する必要があります。どのようなプロンプトを入力すればよい回答を得られるのかは、試行錯誤を重ねることで明らかになります。
プロンプトの内容が適切であれば、自分が求める情報を手間なく得ることができます。そのため、ライティング業界でもプロンプトの需要が高まっており、市場は成長していると言われています。
AIプロンプトを作成するまで
AIプロンプトの作成方法について紹介します。以下のステップを追って進めてみてください。
1.目的を明確にする:まず最初に、作成するプロンプトの目的を明確にします。どんな課題を解決するためのプロンプトを作成するかを決めます。例えば、小説を書くためのアイデアを得るためのプロンプトや、ブログのトピックを見つけるためのプロンプトなどです。
2.利用者を想定する:作成するプロンプトを使用する対象者の関心事や年齢層などを把握することが重要です。これにより、より効果的なプロンプトを作成することができます。
3.具体性を持たせる:プロンプトには具体的で明確な情報を盛り込むことが重要です。曖昧な表現や抽象的なアイデアでも、一定の回答は得られますが、高品質なプロンプトを作成し差別化するためには、具体的な状況やキャラクター、目標を設定してプロンプトを作成します。
4.バリエーションを作成する:複数の異なるバージョンのプロンプトを作成し、選択肢を提供します。これにより、利用者は自分に合ったプロンプトを選択することができます。
AIプロンプトを売る方法
AIプロンプトを売るまでの流れ
AIプロンプトを売るまでの流れを説明します。
- どのような情報を出力するかを決める
まずは、AIプロンプトに入力したら、どんな情報を出せるようにしたいのかを決めます。AIプロンプトのマーケティングプレイスでは、文章関連の情報と画像関連の情報の大きく2つの情報を出力するプロンプトが多く提供されています。
文章関連と一言で言っても、文章を作成するだけでも、ブログに書く文章、あいさつ文、物語の文章などさまざまなものがあります。範囲をもっと広げるとプログラミングやブレーンストーミングまであります。
画像関連でいうと文章からオリジナルの画像を生成してくれるものが人気になっています。オリジナルの画像も写真のような現実的な画像や、アニメ風だったり、創造的な絵画のようなものだったりと様々です。
最初にどんな情報を出力させたいのかを整理しましょう。
- どのツールを利用するかを決める
どんな情報を出力させたいのかが決まったらどのツールを利用して出力させるのかを決めます。
文章関連のプロンプトであれば、現在ではChatGPTが圧倒していますが、ほかにもGoogleの提供するBardや、Anthropicが開発しているClaude AIなどいろんなエンジンがあります。現状では、一番広く利用されており情報量が多いChatGPTがよいでしょう。主要なマーケットプレイスをのぞいてみる限りでは、文章関連のAIツールはChatGPTしか扱われていないようです。
画像関連で利用されるツールとしてはStable DiffusionやMidjourney、DALL-Eなどがあります。どれも文章を入力して画像を出力させるものですが、マーケットプレイスではMidjourneyのものが人気のようです。
- どこで販売するかを決める
プロンプトを販売する方法としては、自分で販売サイトを作成してそこで販売する方法と、既存のオンラインマーケットプレイスを利用することが一般的です。
プロンプトを販売するサイトは数多く存在しますが、特に取引の多いプロンプト専門のサイトは、海外のサイトになります。例えば、PromptBase、PromptSeaなどが挙げられます。
日本では、Prompt Works、Prompt Plusなどのマーケットプレイスがありますので、訪問して販売しているプロンプトを確認してみてください。
プロンプトを売るオススメの場所
取引数は日本のサイトと比較すると海外の方が圧倒的に多いですが、まずは言葉の壁にあたりますし取引数が多ければその分ライバルも多いので、最初から挑戦するのは敷居が高いように思われます。
もちろん英語を苦にしないのであれば海外のサイトに挑戦するのもいいですが、取り組みやすい日本のサイトからはじめてみてはいかがでしょう。
日本のサイトでも海外のサイトでも、販売されているプロンプトは数百円で購入できたりするので、まずは購入するところからはじめてみるのがよいかと思います。
現在、最も敷居が低い販売方法だと思われるのは、noteを利用する方法です。noteはブログのように登録すればすぐに書くことができ、さらにコンテンツの販売も可能です。既に一定数のファンを持ったブログやnoteをもっている人は、そのサイトをうまく活用することで収益をあげられるかもしれません。
文章作成プロンプトと画像生成プロンプトを売るときのポイント
ChatGPTが大きな話題になったこと、AIの研究者ではなく個人レベルで使っても、非常に実用的で効果の高いツールであったことから、文章関連の方に注目しがちですが、マーケットプレイスでは、文章関連よりも画像関連の方が活発に取引されているようです。
掲載されているプロンプトも画像関連の方が多く感じられますし、日本のサイトで紹介したPrompt Baseは、今のところ画像のみを扱っているようです。サイト上で掲載されていても画像の方が直感的に好みかどうかが決まるので販売しやすいかもしれないです。
文章のプロンプトを検討しているのであれば、Prompt Worksがカテゴリー別に細かく分類されているのでどのようなプロンプトを作成しようか参考になると思います。
おわりに
AIプロンプトは、創作活動や思考の助けとなる重要なツールです。適切なプロンプトを作成し、利用者のニーズに応えることで収益を上げることが可能です。
プロンプトの需要は拡大しており、市場の成長も期待されています。ここでは文章と画像を対象としましたが、それ以外にも音楽や動画なども期待できる分野です。
文章関連でいえば、かなりの企業が力を入れていますので、しばらくするとChatGPT以上のものが出現するかもしれないですし、市場も大きく変わる可能性があります。
この分野の市場はまだ始まったばかりで急速な成長が期待できます。
自身のスキルや知識を活かしてAIプロンプトの作成や販売に取り組み、新たなビジネスモデルを築きましょう。
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