1. 50代が生成AI画像作成で副業を始めるべき3つの理由
50代になっても、まだまだ多くの人は、今の仕事の中で活躍されていることと思います。とは言っても、50代になると将来への不安や、新しい収入源の確保について考えることが増えてきたのではないでしょうか?今回は、あなたの経験を活かせる副業として、生成AI画像作成をご提案します。特に写真撮影が趣味の方には、驚くほど相性の良い選択肢になるはずです。
理由1 定年後も続けられる収入源
65歳、早ければ60歳の定年のことを考え始めている方も多いのではないでしょうか?生成AI画像作成は、趣味の面からも、副業としての面からも、その後の人生設計にも組み込める有望な選択肢です。
矢野経済研究所は、2025年4月の報告で、生成AI市場は前年比150%の成長の90億円であったと見込んでいます。画像生成AIの分野では、企業の社内資料作成やSNSコンテンツ制作の需要が急増しており、特に、50代以上のクリエイターの需要も高まっています。なぜなら、50代以上であれば、ビジネス目線での提案や安定した対応力が、若手にはない強みとして評価されているからです。
『60歳の定年後も続けられる仕事を探していましたが、生成AI画像作成は体力的な負担が少なく、むしろ年齢を重ねるほど感性が磨かれる実感があります。特に、企業向けの提案では、これまでのビジネス経験が大きな武器になっています』
58歳の元グラフィックデザイナーの方はこのように話していました。
生成AIのスキルは、一度身に着けてしまえば、長く活用することが可能です。もちろんAIの分野の技術は急激に進化するので、勉強は続けなければいけませんが、これまで培ってきた顧客対応のノウハウを活かしていけば、体力は使うないため年齢的に困難なことはないので、定年後も、無理なく続けられる収入源となります。

理由2 時間や場所に縛られない働き方
50代の方の中には管理職で、残業や休日出勤も多いという人もいると思います。そんなあなたにとって、生成AI画像作成の最大の魅力は、時間や場所を選ばない点でしょう。
画像生成AIを使って画像制作をする場合は、大抵の作業はひとりで行い、他の人の予定を気にすることなく作業を行うことができます。ストックフォトサイトに登録するのであれば、自分のペースで登録すればいいですし、クラウドワークスなどの仕事の場合は、納期に間に合いさえすればいいです。
たとえば、都内在住の54歳Tさんはこんな風に活用しています。
- 通勤電車でAIへの指示文を考える(往復1時間)
- 帰宅後に画像の調整作業(30分)
- 休日に集中してデータ作成(2-3時間)
この働き方で、Tさんは月3万円の副収入を安定的に得ています。自分の空いている時間に、本業に支障をきたすことなく生成AIを使って画像作成ができる。これが、画像生成AIを活用した副業の大きな特徴です。
理由3 写真やデザインの経験が活きる
50代になるまでの間に、あなたは仕事のために資料作成を行ってきた経験がたくさんあると思います。そのような資料作成の経験が、実は生成AIを使った画像作成には大きな武器になります。もしあなたが写真を撮ることが好きで趣味にしてるのであれば、あなたの経験はもっと大きな武器になります。なぜなら、生成AIは『人間の感性』と『AIの技術』を組み合わせることで、最高の結果を生み出すからです。
具体的に、あなたのどんな経験が活きるのでしょうか:
・プレゼン資料作成の経験
→ビジネス目線でのデザイン提案
→クライアントニーズの的確な理解
・色彩感覚や美的センス
→画像の微調整やブラッシュアップ
→オリジナリティのある作品制作
・写真撮影で培った構図感覚
→AIへの的確な指示に直結
→より質の高い画像生成が可能
50代の写真の趣味がある人であれば、平均して1-2ヶ月早く収益化に成功しているというデータもあります。プロの写真家が、「画像生成AIで画像作成をする場合に考えなければいけないことは、実写真をとるときと同じである」と言っています。このことからも、写真を趣味にしている人の方が成功が早いというのも納得と思います。
あなたの経験と感性を活かしながら、新しい収入源を確立できるのが、生成AIで画像作成という副業です。次のセクションでは、具体的な始め方についてお話ししていきます。ご自身のペースで、一歩ずつ進めていけば大丈夫です。

50代から生成AI画像作成で副業を始める方法と必要なツール
生成AIによる画像生成の概要はなんとなくわかっていただけたでしょうか?ここからは、50代で生成AIを使って画像生成を行う実際の始め方について説明します。はじめて生成AIを使って本業と副業を両立したい50代の方に、最適な準備と投資計画を紹介します。
必要な初期投資と準備するもの
まずは、必要な環境整備についてお話します。
パソコン:これは必須です。以下で紹介するものサービスのほとんどが、クラウド上のサービスに接続して画像を作成するものですので、それほど高いスペックのパソコンは必要ありません。もし、すでに持っているパソコンがあれば、まずはそのパソコンで始めてスペックが不足しているかなと思ったら購入を検討してください。
ディスプレイ:できた画像を確認するためには大きいディスプレイの方がしっかり確認できますが、特に現在販売されているものであれば制限はありません。
AIツール月額料金:以下の項目で詳しく紹介しますが、ほとんどの画像生成AIはサービスとして提供されており、月額(年額)の支払いとなります。金額も1,000円~5,000円程度でそれほど負担の大きい金額ではありません。
その他:持ってないという人の方が少ないかもしれませんが、インターネットへの接続環境は必須です。
以上のように、特別なものは必要ありませんし、負担額も大きくないのが、画像生成AIで画像制作する大きなメリットです。。AIツールの契約をすればほとんどの方が始めることができます。
おすすめのAIツールと特徴
2025年4月現在の特におすすめの画像生成AIツールを紹介します。これ以外にも画像生成ツールはたくさんありますし、これから出てくると思います。ここで紹介する画像生成AIツールは、50代の方々でもそれほどむずかしいものではないですし、ネットで情報が得られやすいのでサービスですのでぜひ試してみてください。
DALL-E3
特徴
- 先進的な画像生成エンジン:DALL-E3は、OpenAIが開発した画像生成モデルで、自然言語の指示から非常にリアルかつクリエイティブな画像を生成できます。
- 精度の高いディテール表現:ユーザーが入力するプロンプトに対して、細部まで丁寧に反映された画像が作られるのが魅力です。
メリット
- 高品質な仕上がり:プロフェッショナルな広告やWebデザインに最適なクオリティ。
- シンプルなインターフェース:直観的な操作に可能なため、初めてでも扱いやすい。
- 細かなカスタマイズも可能:指示の文言により細かい表現ができ、イメージ通りの画像生成を実現。
デメリット
- コスト面:利用料金が高めに設定されている場合があり、頻繁な利用な大量生成は注意。
- ハードウェア依存度:クラウド利用が主流なため、インターネット接続が必須となる。
どの分野に向いているか
- プロフェッショナルな広告やマーケティング用の画像素材、プレゼンテーション資料やブログ記事など、品質を重視した画像生成に最適です。
- 副業で企業向けのデザイン業務やコンサルティングを考える場合、大変役立ちます。
Midjourney
特徴
- 芸術的な表現が得意:Midjourneyは、独特のアートスタイルや幻想的なイメージを作り出す点が特徴です。
- SNS上での活発なコミュニティ:ユーザー同士の情報交換や作品共有が活発で、インスピレーションを得やすい環境が整っています。
メリット
- クリエイティブなビジュアル:独自のスタイルによる芸術的な画像が作成でき、個性を打ち出した作品に最適。
- 直感的な操作感:プロンプトを送るだけで、多彩な表現が手軽に生成可能。
デメリット
- カスタマイズの制限:アート的な仕上がりになるため、ビジネスシーン向けに細部を調整するのは難しい場合も。
- 料金体系:サブスクリプション型が多く、長時間の利用を考えると月額費用がかさむ可能性がある。
どの分野に向いているか
- 芸術的なポスター、SNS用のクリエイティブ画像、ウェブサイトの雰囲気作りなど、ビジュアルの個性を求める制作に向いています。
- 副業でクリエイティブなコンテンツ制作を手がける場合、独自性を出すのに効果的です。
Canva
特徴
- デザイン初心者にも扱いやすい:Canvaは、豊富なテンプレートやドラッグ&ドロップ式の操作で、だれでも簡単にデザインできるツールです。
- 生成AIなしでデザインができる:もともとはWebによるデザインツールのため、生成AIを使わなくてもバナーや画像を作成できます。生成AIの機能がついたことでさらに多様なデザインができるようになりました。
メリット
- 使いやすさ:インターフェースがシンプルで、短時間で成果物を作成可能。
- 幅広い用途:SNS投稿、プレゼンテーション、チラシなど、多彩なテンプレートが用意されており、さまざまな業務に対応。
- コストパフォーマンス:無料プランでも十分な機能が使え、有料プランも手ごろな料金設定となっている。
デメリット
- 生成画像のクオリティ:もともとが画像作成ツールで専門の生成AIツールに比べると、生成される画像のクオリティやカスタマイズ性で劣る場合がある。
- プロフェッショナル用途での限界:完全オリジナルのデザインを求める場合、テンプレートに頼りすぎる傾向が出る可能性がある。
どの分野に向いているか
- SNSやブログ、プレゼン資料など、日常業務から副業のブランディング資料まで、手軽にデザインを行いたい方に向いています。
- 特に、時間やコストの節約を求める方や、デザインに自信がない方におすすめです。
Stable Diffusion
特徴
- オープンソースによる自由度:Stable Diffusionはオープンソースの画像生成モデルで、ユーザー自身がカスタマイズやチューニングを行いやすいのが大きな魅力です。
- 多様な活用事例:改変や拡張が容易なため、さまざまな分野のクリエイティブなプロジェクトに対応可能。
メリット
- コスト面の柔軟性:無料で利用できる環境が整っており、開発者コミュニティによる豊富なプラグインや追加ツールも利用可能。
- カスタマイズの自由度:プログラミングや調整に慣れている場合、思い通りの設定で画像生成が可能。
- コミュニティの活発さ:オープンソースならではのノウハウ共有やユーザー同士の情報交流が活発
デメリット
- 技術的ハードル:セットアップやカスタマイズにはそれなりの知識が求められるため、初めての方には少し敷居が高い可能性がある。
- ハードウェアの要求スペック:Stable Diffusionは、サービス提供と、ローカル環境での構築があるが、ローカル環境に構築する場合は、PCにそれなりの高スペックが要求される。
どの分野に向いているか
- 技術的に挑戦したい方や、独自仕様の画像加工を必要とする副業プロジェクトに向いています。
- 個性的なウェブサイトのデザイン、イラスト制作、マーケティングキャンペーンのカスタム素材作成など、クリエイティビティを最大限に生かしたい場合におすすめです。

50代でもできる!生成画像AIを使って収益化するまでのステップ
ここでは、50代の方でもできる生成画像AIを使って収益化するまでの具体的なステップをスケジュールを交えて解説します。スケジュールは、各個人のスキルなどによるところも大きいので、このとおりにはいかなかもしれません。
PCのスキルがある程度あって週に最低5時間は確保できるとした場合の例としてあげてますのでだいたいの目安として参考にしてください。
1ヶ月目:基礎知識の習得と環境構築
- 第1週
- 生成画像AIの概要の理解 – 各生成AI画像ツールの比較、特徴の把握
- ツールの選択と環境構築 – 自分にあったツールの選択と環境の準備。基本的な操作方法の習得
- 第2週
- プロンプトエンジニアリングの基礎 – プロンプトの書き方の基本、キーワードの重要性、ネガティブプロンプトの活用を学ぶ
- 簡単な画像生成と調整 – 簡単なプロンプトで画像を生成し、プロンプトやパラメータの調整で画像を変化をいろいろ試してみる。
- 第3週~第4週
- 毎日30分~1時間程度の時間を使い、さまざまなプロンプトを試してみたり、パラメータの調整をして画像生成の練習を行う。
2ヶ月目:収益化方法の検討と作品作成
- 第5週
- 収益化方法の検討 – ストックフォトサイト、オリジナルグッズ販売、クラウドワークスなど自分にあった収益化方法を検討する。
- 著作権関連の学習 – 生成AIを用いて生成した画像に関する著作権情報を確認する。
- 第6週~第8週
- テーマ選定と作品制作 – テーマを選定し、複数枚の作品を制作する。ストックフォトサイトの審査基準を満たすような、市場ニーズに合った作品を意識する。
3ヶ月目:販売準備とプロモーション
- 第9週
- 販売プラットフォームの選定と登録 – ストックフォトサイトへの登録、クラウドワークスのアカウント作成などを行う。
- ポートフォリオを作成 – 政策した作品をまとめたポートフォリオを作成し、オンラインで公開する。
- 第10~第12週
- 作品のアップロートと販売開始 – ストックフォトサイトに作品のアップロードをする。
- 価格設定と販売促進 – 競合の価格を参考に自分の作品の価値に見合った価格を設定する。割引キャンペーンなどを実施する。
収益が出るようになるのは簡単ではなく、時間がかかることを覚悟しなければいけません。継続して改善することで、スキルもアップして稼げるようになります。
50代男性が画像生成AIで副業を始める上での課題と注意点
画像生成AIを使うことで、50代で初心者であっても画像制作で稼ぐハードルが低くなりました。とはいっても、写真を趣味にしていないのであれば、多くの方はほぼ未経験の分野ですし、ましてや生成AIを使うというのも初めてでしょう。
ここでは、50代の初心者が画像生成AIで画像制作して稼ぐうえで考えられる課題について詳しく解説します。
時間管理と本業との両立
50代で、会社ではほぼリタイア状態だから・・・という人はほとんどおられないと思います。残業が多い職場に所属していたり、管理職でなかなか自分の時間がとれない、家庭生活とのバランスをとらないといけないなど、若い頃に比べると自分のことを中心に考えられなくなっています。
主な課題:
- 残業が多い本業との調整
- 家庭生活とのバランス
- 体力的な制約
効果的な解決:
- タイムマネジメント
- 通勤時間の活用:スマホでプロンプトの作成やアイデア出しを行う。
- 昼休みの有効活用:休憩時間を活用してプロンプト調整や簡単な画像生成を行う。
- 週末の作業時間の確保:週末の土日で6時間ぐらいの作業時間を確保する。
- 作業の効率化
- テンプレート化できる作業の洗い出し:プロンプトや設定をテンプレート化し、毎回同じ作業を繰り返す時間を削減する。
- AIツールの使い分け:初期段階で様々なAIツールを試して、自分に最適なツールを選択する。
- バッチ処理:同じような画像を大量に生成する場合、バッチ処理を活用して効率化を図る。

継続的な学習と技術進化への対応
画像生成AIの技術は日進月歩で進化しており、常に新しいツールや情報が登場します。また利用している画像生成AIツールもどんどん新しい機能が追加されていきます。これらの情報収集に時間がかかってしまう可能性があります。
主な課題:
- 日進月歩のAI技術
- 新しいツールの登場
- 学習時間の確保
対策:
- 効率的な学習方法:
- オンライン講座の活用:Udemyなどのオンライン講座で体系的に学習する。
- YouTubeでの情報収集:最新のAI技術やツールの使い方を解説する動画を視聴する。
- 実践を通じた習得:実際に画像を生成しながら、プロンプトの調整やツールの使い方を習得する。
- 最新情報のキャッチアップ:
- 専門サイトの定期チェック:AI関連のニュースサイトやブログを定期的にチェックする。
- SNSでの情報収集:XやFacebookなどのSNSでAI関連の情報を収集する。
- コミュニティへの参加:オンラインフォーラムやDiscordサーバなどのコミュニティに参加し、情報交換を行う。
法的問題(著作権・使用許諾)
生成AIを利用するにあたって、著作権や使用許諾に関する問題は避けて通れません。副業で生成AIで画像制作をするのではれば、商用利用になるため特に注意が必要です。
重要な注意点:
- 著作権への配慮
- 他者の著作物を学習データに使用しない:生成AIの学習データに、著作権で保護された画像が含まれている可能性があるため、学習データに関する情報を確認する。
- 生成された画像の権利関係を確認:生成された画像の権利が誰に帰属するのかを確認する。生成AIによっては、利用者に権利が付与されない場合もある。
- 商用利用可能なAIツールの選択:商用利用が許可されているAIツールを選択する。同じツールでもバージョンによって商用利用できないものもある。
- 使用許諾の確認
- 各AIツールの利用規約確認:利用規約をよく読み、商用利用に関する制限を確認する。
- クライアントへの説明責任:クライアントに対して、生成AIを利用していることを伝え、画像の権利関係について説明する。
- 二次利用の範囲明確化
生成された画像をどのように利用するか、クライアントと合意する。
法的な問題は、生成AIで作成した画像でなくても大切な要素になってきます。気のつく範囲の対応で問題がないことが多いですが、できるだけしっかりと確認するようにしましょう。
まとめ
50代で画像生成AIを使って稼げるようになるための手順を説明しました。画像もやったことなければ、AIも知らないという人でも、やってみると意外に簡単にそれなりの画像ができるようになります。
ただある程度のレベルになるには、プロンプトの工夫や設定のチューニングなどのスキルが必要になります。画像ができて、プロンプトや設定の変更で思うような画像に近づけられると、さらに興味がわいてくるでしょう。
画像生成AIを使った画像制作は、50代からでも可能なことが実感できると思います。ぜひ挑戦してみてください。
