副業でも一定の収入があれば確定申告をしなければいけません。特に継続的に収入があれば、白色申告よりもより優遇措置の得られる青色申告がおすすめです。
ここでは副業で青色申告で確定申告をしたいがどうすればいいのかわからない人のためにその方法を紹介します。
副業でも稼いだら確定申告は必須!!青色申告ならさらに有利
アフィリエイトなどの副業で一定以上の収入があったら確定申告を行わなければいけません。これはわからないからできないではすまされるものではないため、どうにかしてやらなければいけません。
アフィリエイトで稼げたといっても最初はその額も大きくなく収入があったりなかったりというレベルでも一定の20万以上の所得があれば雑所得として申告しなければいけません。ただこの場合は白色申告で面倒ではあるもののそれほど難しいものではありません。
ある程度継続的に収入が得られるようになった場合、そのまま雑所得で白色申告でもかまいませんが事業所得で申請すれば優遇措置が受けられてお得です。
事業所得でも白色申告と青色申告の2種類がありますが、優遇措置の多いのが青色申告です。青色申告は複式簿記になり、小遣い帳のイメージで比較的簡単な簡易簿記とは違い、貸借対照表と損益計算書の2つを作成しなければいけません。
簡易簿記であっても、すべての収入と支出を残して記録していかなければいけないので簡単とはいえ面倒です。複式簿記となるとそれに加えて貸借対照表と損益計算書の作成が必要でこれが慣れないと簡単にできるものではないため、副業でアフィリエイトをやっている人にとってはかなりの負担でもあります。
青色申告をどうやって解決する?
青色申告をするための方法としては、
1.専門家に依頼する
2.自分で勉強して行う
3.専門のソフトを使う
の3つの方法があると思います。それぞれの方法について説明します。
専門家に依頼する
面倒なことはできるだけお願いしたいということであれば、税理士などの専門家にお願いすることになります。契約内容によりますが費用の負担を気にしなければ会計に関する事項を丸投げすることができるので副業に注力することができます。
個人事業主のレベルであれば、年間を通じて相談もできるようなの年間契約までしなくても確定申告のみでいいと思います。
税理士に依頼してしまえば専門家ですので、あなたが行うよりも何倍も早くやってもらえるので時間を大幅に節約することができます。仕分けの間違いや経費計上の間違いなど簿記の知識がないことで起こしてしまうミスなども未然に防げることもメリットです。
場合によっては、節税対策などのアドバイスがもらえるかもしれません。
デメリットとしては、あたり前ですが税理士に依頼すれば費用がかかります。
費用は条件によってさまざまですが、年間の売上高が1000万円未満で確定申告の時だけの依頼であれば10万円程度が相場のようです。
副業でアフィリエイトをやっているのであれば、本業の空いた時間で副業でやっているのですから、専門でもない税金対策のためにさらに時間をとられるのはいやだということであれば、専門家に依頼してしまうのはよい方法だと思います。
自分で勉強して行う
税理士などの専門家に頼らずに、自分で青色申告をすることもできます。青色申告をするためには多少なりとも経理に関する専門知識が必要となります。
自分で青色申告をするために知識をつけたいのであれば、簿記の資格を取得することをおすすめします。資格取得までいかなくても知識を身につけば取得にこだわることはありませんが、せっかく勉強するなら資格をとってしまってもいいと思います。
簿記3級レベルの知識があれば、一般的な会計記帳ができて、簡単な仕分けや決算処理の一つである貸借対照表を作成することができます。青色申告書の作成するまでのフローも滞りなく進められ、書類作成もそれほどむずかしく感じないとのことです。
簿記3級のレベルはというと、個人差もありますが独学でも勉強できるレベルです。とはいっても少し勉強すればとれるというほど簡単というわけでもなく、通信教育のユーキャンによると100時間程度の勉強時間が必要とのこと。毎日2~3時間の勉強で3カ月程度の計算になります。
資格をとってしまえば自分の財産にもなりますし、お金の流れも自分で管理できるようになり節約もできるようになります。そしてなによりも税理士などに依頼する費用が削減できるのがメリットです。
専門のソフトを使う
「全部専門家にお任せ」と「全部自分でやる」方法の中間ともいえるのが、確定申告のソフトを使う方法です。
人気の会計ソフトや会計サービスは仕分けなどを自動的にやってくれるので、まったく知識がなくても大丈夫とまではいかないもののかなりの部分をソフトがやってくれます。商品によっては全く知識が不要とうたっているものもあります。
簿記の知識がなくてもいいといっても、あればそれだけ操作が早くできるのであるに越したことはありません。
ソフトも、パッケージを購入してインストールするもの、クラウドサービスのものがあったり、価格も無料で利用できるものから数万円のものまでいろいろあります。
Webで調べたところによると、「弥生」と「freee」が人気が高いようです。
「弥生」は、確定申告以外にも給与計算など経理関係に強く、この分野の老舗といってもいい会社です。パッケージを導入している会社も多いと思います。
青色申告用には「やよいの青色申告オンライン」というクラウドサービスがあります。クラウドサービスなので自分の端末にインストールしなくてもよく、どこからでも利用できるうえセルフプランであればすべての機能が1年間無料、次年度からは8,000円で利用できます。一番高いトータルブランでも初年度は1年間10,000円、次年度からは20,000円で利用できます。この金額で操作の質問はもちろん、業務の相談にも電話・メール・チャットでのサポートをしてもらえるので高い人気があるようです。
「freee」は、クラウドでの会計で実績のあるサービスで、こちらもスタンダードのサービスレベルなら年額23,760円です。確定申告書なら質問にこたえるだけの形式で作成できますし、サポートももちろん受けられます。さらにもうワンランク上のプレミアムのプランであれば、税務調査の対象になった場合の、税理士さんの立会い費用を50万円まで補償してくれます。
どちらも、レシートや領収書をスキャンしてデータを取り込むことができて日頃行わなければいけない入力の手間と時間も大幅に削減できます。
ほかにも、会計ソフトはいろいろあると思いますので、導入を検討している人は自分にあったものを探してみてください。
おわりに
確定申告を行う方法について3つ紹介しました。記事の中でも触れていますが確定申告のことをまったく知らないし、面倒だからやりたくないという方は、専門家に相談するといいと思います。インターネットで検索すれば、あなたの地域の税理士を無料で紹介してくれるサイトもありますので見つけることもできるでしょう。
アフィリエイトをやっている人の多くはお金を稼ぐためですし、確定申告は毎年行わなければいけません。会計の知識を得るためにもうまくソフトを活用して知識を身につけることをおすすめします。
簿記の資格も資格をとるためではなく、実践のためだと身に着けるモチベーションにもなると思います。
最初のうちは少しずつ簿記の知識を身に着けつつサポートの手厚い会計ソフトを使って、事業が大きくなってさらに専門知識が必要になれば税理士などの専門家をつけていくといいのではないかと思います。
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